1、筋膜とは?
2、体の歪みはこうして作られる
3、筋膜の施術で根本施術
筋膜とは?
突然ですが筋膜って最近よく聞きますよね?
皆さんは筋膜とはどのような組織か知っていますか?
よく鶏肉の皮をはがしたときに白い膜がついているのを見たことがあると思います。
それが筋膜なんです。筋膜とは筋肉のある所には必ずある組織で筋肉を包んでいる膜のことを指します。
人の身体は全身が筋肉に包まれていますよね?
ですから筋膜も全身を包んでいるんです。いわばボディースーツのようなものです。
この筋膜のボディースーツを人は着ているのですが、図にあるように筋膜は隣接する筋肉の筋膜と連結しているので一つの筋肉が硬くなったりすると、そこの筋膜を通じて隣接する筋肉のを引っ張ってしまうのです。
そうすると引っ張られた筋膜はまた隣接する筋膜を引っ張ります。
そのような状態があると腰痛があったとしても問題は腰にあるのではなくそこから離れた組織に問題があるなんてこともよくあります。
痛いところを押されたり治療してもなかなか治らない腰痛、その他の症状はそこに問題があるわけではないのかもしれません。
それは筋膜という概念で物事を考えないとわかりません。
ですからこれを読んでいるあなたも筋膜が原因で症状を引き押ししている可能性は高いです。
身体の歪みはこうして作られる
なかなか体の症状が治らずに数年経過した状態になると、図にあるようにボディースーツが引っ張られ続けます。
するとその状態を体が形状記憶していくのです。
それが筋膜から生じる体の歪みです。
当院ではこの体の歪みを修正する作業をしていきます。
硬くなって歪んでいる場所は上の図のような筋膜の繊維の凝集化を作ります。
これを筋膜の高密度化といいます。
この筋膜の高密度化の場所ではヒアルロン酸という組織を滑らかに動かす液体が枯渇した状態になるのです。
そうすると筋膜と筋肉の動きが悪くなり、その場所で痛みを作り出したり、遠く離れた場所に痛みやコリを作り出すということが起こります。
筋膜の施術ではこの硬くなった筋膜の組織を圧迫と摩擦を使い、再び柔らかい組織に戻します。
そうすると周りに吐き出されていたヒアルロン酸が元の場所に戻ってきて、再び柔らかい組織となりしっかり動く組織として生まれかわります。
しかし、大事なことがあります。
筋膜には2つの繊維がありコラーゲン繊維とエラスチン繊維という組織で構成されるのですが、
エラスチン繊維が形状記憶をつかさどっていて、硬い組織をそのまま放っておくと形状記憶が働いて一度元の状態に戻したと思っても、もとの悪い状態に戻っていく性質を生み出してしますのです。
これが一度の施術ではなかなかよくならないという原理です。
筋膜施術で根本施術
形状記憶を破壊してもとに戻らない状態にするのが再発しないお身体つくりとなります。
ではこの形状記憶はどの程度でもとに戻るのか?ということですが、これには皆様が生活でどのような姿勢、エクササイズをしてるのかによって大きな違いが生まれます。
当院では週に1~2回の通院頻度をお勧めしています。
それは体に入れる正の刺激が高ければ高いほど形状記憶が壊れていきやすいからです。
形状記憶の性質が備わっているいる以上、一度の施術のあとに期間をあけてしまうと形状記憶でもとに戻っていくので、それだけ施術の効果も落ちてしまうということになります。
ですから施術と施術の間に皆様がどのように生活してるのかがはやく体を治していくには非常に需要になるということなのです。
筋膜によって起きた高密度化を修正し、柔らかい組織に再び戻す。そして根本問題をよくするためには形状記憶を壊して、体の歪みをもとに戻す作業が必要なので、まめに体に正の刺激(施術)を加える、そして施術と施術の間にいい姿勢や教わったエクササイズをこなす。
これにより筋膜の施術による根本問題をよくするができる所以です。
最後までお読みいただきありがとうございました!