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執筆者:小山筋膜整体フィジカルケア院長 佐藤正史

脊柱管狭窄症はマッサージで改善するのか

脊柱管狭窄症に悩む多くの患者さんが、一般的なマッサージや施術で改善しないことに困っています。むしろ、間違った施術は症状を悪化させる可能性もあります。本記事では、脊柱管狭窄症に正しく対応するための知識を提供し、根本的な改善を目指すための道筋をご紹介します。

1. 脊柱管狭窄症とは?基本的な症状と原因

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Q1: 脊柱管狭窄症の主な症状は?

脊柱管狭窄症は、中高年に多い腰の疾患で、日常生活に大きな影響を及ぼす症状を伴います。以下が主な症状です。

  1. 腰の痛みや足への痺れ
    初期症状として多くの患者さんが訴えるのは腰痛や下肢の痺れです。痛みや痺れは、神経が圧迫されることで発生し、特にお尻から足先にかけて広がるような感覚が特徴的です。
  2. 長時間の立位や歩行で症状が悪化する「間欠性跛行」
    脊柱管狭窄症の代表的な症状として、長時間立っている、または歩行を続けると症状が悪化し、途中で休憩を余儀なくされることがあります。この状態を「間欠性跛行」と呼びます。一方で、座ると症状が和らぐという特徴もあります。
  3. 症状が進行すると排尿障害や陰部の感覚障害が起こることも
    病状が悪化すると、神経圧迫がより深刻化し、排尿や排便が困難になる、または陰部の感覚が鈍くなるといった症状が見られることがあります。これらの症状は日常生活に深刻な支障をきたすため、早期の対応が重要です。

Q2: なぜ脊柱管狭窄症は発症するのか?

脊柱管狭窄症は単なる加齢による背骨の変形ではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合った結果として発症します。その原因を詳しく見ていきましょう。

  1. 腹筋と背筋のバランスの崩れが背骨の歪みを引き起こす
    脊柱管狭窄症は、腹筋と背筋のバランスが取れていないことが一因です。腹筋が弱くなり、背筋が過剰に緊張することで、背骨が正常なカーブを保てなくなり、過度に反り腰の状態になります。この結果、脊柱管が狭くなり、神経を圧迫してしまいます。
  2. 筋膜の硬さが体全体の歪みを助長する
    背骨の歪みの根本原因には、筋肉を包む「筋膜」の硬さがあります。筋膜は全身を繋ぐネットワークのような存在で、一部が硬くなるとその緊張が全身に影響を及ぼします。たとえば、足や腰の筋膜が硬くなると、その影響で背骨が引っ張られ歪みやすくなります。
  3. 日常生活の悪い姿勢が歪みを慢性化させる
    立ち仕事や長時間座りっぱなしのデスクワークなど、現代社会における日常の悪い姿勢が背骨の歪みを助長します。特に、椅子に浅く座る、足を組むといった習慣は、背骨の自然なラインを損ない、慢性的な反り腰や歪みを生じさせる原因となります。
  4. 反り腰が神経に過度の刺激を与える
    反り腰の状態になると、腰椎が過度に前方へズレ、脊柱管内の神経が圧迫されます。これが、腰の痛みや足への痺れといった症状の直接的な原因です。
  5. 長期的な慢性化が「すべり症」につながる
    反り腰が慢性化すると、背骨が正常な位置からズレ続けることで「すべり症」が発生します。この状態がさらに進行すると、脊柱管狭窄症のような深刻な症状を引き起こします。すべり症は症状が現れる前から進行しているケースが多く、痛みが出た時点では既に病状がかなり進んでいる可能性があります。

脊柱管狭窄症は、筋肉や背骨だけの問題ではなく、全身の筋膜や日常生活の習慣、姿勢の癖など複数の要因が絡み合って発症する疾患です。そのため、症状改善には単なる痛みの緩和ではなく、全身のバランスを整える根本的なアプローチが必要不可欠です。

2. マッサージや一般的な施術では改善しない理由

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Q1: 病院やマッサージが効果を出せない理由は?

脊柱管狭窄症の症状を改善するために病院での治療や一般的なマッサージを選択する患者さんも多いですが、期待した効果が得られないことが少なくありません。その理由を詳しく解説します。

1. 痛い部分だけに焦点を当てている
病院やマッサージの多くは、痛みが感じられる箇所に直接的な施術を行う「対症療法」に頼りがちです。例えば、腰や足の痛みがある場合、その部位をマッサージしたり湿布を貼ったりすることが一般的ですが、これでは根本的な原因を解消できません。
脊柱管狭窄症の痛みの原因は、背骨の歪みや筋膜の硬さなど、体全体のバランスの乱れにあります。そのため、痛みのある部分だけにアプローチしても、問題の核心にたどり着くことはできず、一時的な緩和にとどまります。

2. 姿勢の歪みや根本原因を考慮していない
脊柱管狭窄症は、体の姿勢や筋肉のバランスが崩れることで背骨が歪み、神経に圧力がかかることで発症します。しかし、一般的な施術では、患者さんの立ち姿勢や歩行のクセ、座り方といった日常生活の姿勢に注目することはほとんどありません。
たとえ痛みが軽減しても、姿勢の問題が解消されなければ、時間が経つと再発してしまうケースが多く見られます。これは、根本的な原因にアプローチできていない施術の限界を示しています。

3. 頻度や施術のアプローチが間違っている
脊柱管狭窄症の改善には、適切な頻度で施術を受け、根本的な原因にアプローチする必要があります。しかし、一般的な施術では患者さんが求める即効性に応えようと、一時的な効果に重きを置き、頻度や方法が間違っている場合があります。例えば、過剰な刺激を加えるマッサージや適切な間隔を置かない施術では、症状が悪化するリスクさえあるのです。

Q2: 一般的な診断の問題点は?

脊柱管狭窄症の診断を行う際、病院では主に画像診断(X線やMRI)が用いられます。しかし、この診断方法にも限界があります。

1. 腰痛と脊柱管狭窄症の関連性を画像だけで判断する問題点
研究によると、腰痛の有無に関わらず、多くの人に背骨の変形や椎間板の狭小、脊柱管の狭窄が見られることが分かっています。この研究は、画像診断に基づく診断の信頼性が低い場合があることを示しています。実際、画像診断が痛みの原因を特定できる確率は約15%に過ぎないという結果もあります。
つまり、「画像上で異常が見られる=脊柱管狭窄症による痛み」とは限らないのです。これにより、本来は別の原因による痛みである可能性が見過ごされ、誤った治療が行われることがあります。

2. 対症療法に偏った診断と施術
画像診断で確認された異常箇所に対して薬物治療やブロック注射、場合によっては手術が選択されることがあります。しかし、脊柱管狭窄症の痛みや痺れは、必ずしも画像診断で示された部位に原因があるわけではありません。そのため、これらの治療が症状を改善しないケースが多いのです。特に薬物治療は、一時的に痛みを緩和するだけで、根本的な原因を解決するものではありません。

3. 根本原因を見逃してしまうリスク
画像診断では、筋膜の硬さや姿勢の歪みといった動的な問題を見つけることができません。これにより、本来解決すべき姿勢のバランスや筋肉の状態にアプローチする機会が失われ、患者さんが「改善しない」と感じる原因となっています。

脊柱管狭窄症の症状を改善するには、痛みのある部分や画像上の異常だけに注目するのではなく、体全体のバランスや日常生活での習慣を含めて根本原因を探る必要があります。小山筋膜整体フィジカルケアのような、根本治療を重視する施術が有効である理由はここにあります。

3. 脊柱管狭窄症が悪化する危険性と正しいアプローチ

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Q1: なぜマッサージだけで脊柱管狭窄症が悪化するのか?

脊柱管狭窄症に対する治療として、マッサージを選ぶ患者さんは少なくありません。一時的に痛みが和らぎ、リラクゼーション効果を感じることができるため、安心感を得られる施術法として人気があります。しかし、実はマッサージのみでは症状を根本的に改善するどころか、かえって悪化させる危険性もあるのです。その理由を詳しく解説します。

1. 一時的な効果にとどまり、根本原因にアプローチできない
マッサージは筋肉をほぐすことで一時的に血流を改善し、緊張を緩和しますが、姿勢の歪みや筋膜の硬さにはほとんどアプローチできません。脊柱管狭窄症の原因は、腹筋と背筋のバランスの崩れや日常の悪い姿勢にあるため、これらを解決しなければ再発を繰り返してしまいます。

特に、痛みのある部位だけをもむだけでは、歪みを助長する可能性があります。筋肉や筋膜のバランスを考慮せずに行うマッサージは、体全体のつながりを無視することになり、結果的に根本的な問題を放置してしまうのです。

2. 過剰な刺激による症状の悪化
誤ったマッサージでは、患部やその周辺に過剰な刺激を与えてしまうことがあります。脊柱管狭窄症では神経が圧迫されているため、強い刺激は炎症を悪化させる原因となることがあります。また、患部周辺の筋肉をもむだけでは、体全体の筋膜バランスを崩し、かえって背骨の歪みを強調する結果になることも少なくありません。

3. 再発のリスクを高める
脊柱管狭窄症は、日常生活の姿勢や動作のクセが大きく影響します。単に痛みを和らげるだけでは、これらの習慣が改善されず、根本的な原因が放置されたままになります。その結果、施術後しばらくしてから再発し、症状が慢性化するリスクが高まります。

Q2: 改善のために重要な要素は?

脊柱管狭窄症を根本から改善するためには、以下の3つの要素が非常に重要です。それぞれについて詳しく解説します。

1. 筋膜調整による背筋の緊張の緩和
筋膜は全身を覆う結合組織で、各筋肉や関節をつないでいます。脊柱管狭窄症では、背筋の緊張が過剰になりやすく、この緊張が神経の圧迫を助長します。筋膜調整法を用いることで、背筋の過剰な緊張を緩和し、神経への負担を軽減できます。

さらに、筋膜は背筋だけでなく、お尻、もも、ふくらはぎなど全身とつながっています。これらの関連部分を適切に調整することで、体全体のバランスを整え、痛みや痺れの軽減につなげることができます。

2. 姿勢の歪みを修正し、全身の筋肉バランスを整える
脊柱管狭窄症の大きな原因は、姿勢の歪みにあります。反り腰や骨盤の前傾、立ち方や座り方のクセが背骨の歪みを引き起こし、脊柱管を狭くしてしまいます。
施術では、骨盤の位置や背骨の自然なカーブを取り戻すことを目指します。さらに、姿勢を矯正することで、腹筋と背筋のバランスを回復させ、脊柱管にかかる負担を軽減します。これにより、再発のリスクを低下させることが可能です。

3. 日常生活の習慣を見直すことで根本的な改善を図る
施術だけでなく、日常生活の中での姿勢や動作を見直すことも必要です。例えば、以下のようなポイントが重要です。

  • 正しい座り方: 椅子に深く座り、骨盤を立てることで反り腰を防ぐ。
  • 適切な立ち方: 片足に重心をかけるクセを直し、左右のバランスを取る。
  • 日常的なエクササイズ: 筋肉を柔軟に保ち、負担を軽減するストレッチやエクササイズを取り入れる。

生活習慣を変えることで、脊柱管狭窄症の根本的な原因を解消し、再発を防ぐことができます。

マッサージだけでは不十分、根本治療が必要

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脊柱管狭窄症は、筋膜の硬さや姿勢の歪みなど体全体の問題に起因しています。マッサージは一時的な緩和に役立つものの、根本原因を解決するものではありません。筋膜調整、姿勢矯正、そして生活習慣の改善を組み合わせたアプローチが、症状の改善と再発防止に最も効果的です。

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