執筆者：小山筋膜整体フィジカルケア院長　佐藤正史

1. 股関節が痛い時、やってはいけない理由とは？

Q: なぜ股関節が痛い時にやってはいけないことがあるのですか？
A: 股関節が痛む時に間違った行動をとると、症状が悪化し、長期的な治療が必要になることがあります。その理由と、具体的に避けるべき行動について詳しく解説します。

避けるべき行動1：股関節の局所だけを強くマッサージすること

股関節が痛む場合、多くの人が「痛い部分をマッサージすれば治る」と考えがちです。しかし、股関節の痛みはその局所だけの問題ではない場合がほとんどです。
股関節痛の根本原因の例：

• 骨盤の歪み
• 足関節や膝関節の動きの悪さ
• 腰椎や背骨の筋膜の硬化

これらの問題により、股関節に過剰な負荷がかかり、痛みが発生します。そのため、局所を強くマッサージすると、一時的に痛みが和らぐことがあっても、根本的な歪みや筋膜の硬さが解消されないため、痛みが再発しやすくなります。また、強い刺激が周囲の筋膜や筋肉をさらに緊張させ、症状を悪化させるリスクもあります。

避けるべき行動2：無理に動かして痛みを我慢する運動

痛みがある時に「動かせば治る」と無理に運動を続けることは非常に危険です。特に、痛みを我慢しながらの運動は次のリスクを伴います：

1. 炎症が悪化する
   痛みがある状態で無理に動かすと、股関節内で炎症が広がり、痛みが増す可能性があります。
2. 代償動作が増える
   無理に痛い股関節を使おうとすると、他の部位（膝や腰など）でその負担を代償しようとします。その結果、全身のバランスが崩れ、さらなる痛みや新たな症状を引き起こすことがあります。
3. 筋膜の硬化
   無理な運動で全身の筋膜が硬くなると、股関節周囲の動きがさらに制限され、症状が慢性化することがあります。

適切な運動は重要ですが、痛みが強い時には、専門家の指導のもとで安全な動き方を学ぶ必要があります。

避けるべき行動3：間違った姿勢や靴を履き続けること

日常生活の中で、姿勢や足元の影響が股関節の痛みに与える影響は非常に大きいです。
具体的な例：

• 座るときに脚を組む癖がある
• 長時間のデスクワークで猫背になっている
• 靴のかかとが片方だけ異常にすり減っている

これらの行動は、股関節を不自然な角度で固定し、さらに歪みを助長します。特に、間違った靴は足元のアーチ構造を崩し、股関節にまで負担をかけます。例えば、ヒールの高い靴や足に合わない靴を長時間履くことで、股関節痛が悪化することがあります。

股関節が痛い時に大切なこと

痛みがある時には、体の全体的なバランスを整えることが最優先です。具体的には：

• 専門家による全身の歪みチェック
  股関節痛が局所の問題ではなく、全身の歪みによるものかを判断することが重要です。
• 過度な刺激を避ける
  マッサージや運動は、痛みを引き起こさない範囲で行うように注意が必要です。
• 姿勢と靴を見直す
  姿勢改善や適切な靴選びを行い、股関節に負担をかけない生活を心がけましょう。

股関節が痛い時には、短絡的な行動を避け、根本的な原因を探ることが症状改善の鍵です。専門家の助けを借りながら、適切なケアを行いましょう。

2. 痛みが改善しない原因は「体の歪み」にあった！

Q: 股関節痛の原因は股関節自体にあるのではないのですか？
A: 股関節痛の原因は必ずしも股関節自体にあるとは限りません。実際には「体全体の歪み」が原因となり、股関節に痛みが出るケースが多く見られます。股関節は骨盤、腰椎、足関節など他の部位の影響を受けやすい構造になっており、これらの要素が複合的に絡み合って痛みを引き起こします。以下に詳しく解説します。

股関節痛を引き起こす体の歪みの例

1. 骨盤の歪みが股関節に負担をかける
骨盤は股関節を支える重要な土台です。この骨盤が歪むと、以下のような影響が股関節に及びます：

• 左右の股関節への荷重が不均等になる
  例えば、骨盤が片側に傾いていると、その側の股関節に過剰な負荷がかかります。
• 関節の可動域が制限される
  骨盤の傾きやねじれにより、股関節の動きがスムーズでなくなり、痛みや違和感が生じます。

骨盤の歪みは、普段の姿勢や動作のクセからも生じやすく、長時間のデスクワーク、片側重心での立ち姿勢、足を組む座り方などが原因となります。

2. 足関節の動きの悪さが股関節の負担を増大させる
足関節（足首）は歩行や立位の際に地面からの衝撃を吸収し、全身を支える役割を果たします。足関節の柔軟性やバランスが悪いと、その影響が股関節にまで及びます。具体的には：

• 足首が硬いと、歩行時に股関節に過剰なストレスがかかる
• 足のアーチ構造が崩れる（扁平足や外反母趾など）と、股関節が内側や外側に不自然に引っ張られる

足元からの影響が股関節に波及するため、適切な靴選びや足関節の柔軟性を保つことが重要です。

3. 腰椎や背骨の歪みが全身の筋膜硬化を引き起こす
股関節は骨盤だけでなく、背骨や腰椎からの影響も強く受けます。腰椎や背骨が歪むことで筋膜が硬化し、股関節に負担が集中します。例えば：

• 腰椎の前弯が強い場合、股関節が不自然な角度で固定される
• 背骨が側弯していると、股関節の片側に過度な負荷がかかる

筋膜は体全体を包む繋がりのある組織であるため、一部が硬くなるとその影響が全身に波及します。股関節の筋膜も例外ではなく、腰や背中の歪みにより硬化が進行し、痛みが増幅されることがあります。

体全体の歪みがもたらす悪循環

上記のように、体のどこか一部に歪みがあると、それを補うために他の部位が代償的に動きます。この「代償動作」が繰り返されると、以下の悪循環が生まれます：

1. 股関節への負荷が増大する
   → 痛みが慢性化
2. 痛みをかばう動きが増える
   → 歪みがさらに強化される
3. 他の部位に新たな痛みや不調が生じる
   → 全身のバランスが崩れる

股関節痛を根本から改善するためには？

股関節痛を根本から改善するためには、局所的な対処療法ではなく、体全体のバランスを整えることが必要です。具体的には：

• 筋膜調整
  筋膜をほぐすことで、全身の歪みを解消し、股関節への負担を軽減します。
• 骨盤矯正
  骨盤の位置を整え、左右の股関節に均等に負荷がかかる状態を作ります。
• 足関節・膝関節の柔軟性向上
  足元から股関節までの動きをスムーズにすることで、負担を軽減します。

股関節痛は、単に股関節自体の問題ではなく、体全体の歪みが影響している場合が多いです。骨盤、足関節、腰椎、背骨など、複数の要因が絡み合うことで痛みが発生します。このため、痛みを改善するには、股関節だけを診るのではなく、全身のバランスを見直す必要があります。適切なケアを行うことで、根本的な改善が期待できます。

3. 股関節痛を改善する「小山筋膜整体フィジカルケア」のアプローチ

Q: 小山筋膜整体フィジカルケアではどのような施術を行うのですか？
A: 小山筋膜整体フィジカルケアでは、股関節痛の改善を目指し、全身のバランスを整えるための総合的なアプローチを行っています。以下に、その施術方法を詳しく解説します。

1. 筋膜調整法: 筋膜の硬さを緩め、体の歪みを改善

筋膜とは、体全体を覆う膜状の組織であり、筋肉や骨、内臓をつなげる役割を果たします。この筋膜が硬くなったり歪んだりすると、体全体のバランスが崩れ、股関節に負担がかかります。
筋膜調整法の特徴：

• 筋膜の硬さを緩め、正常な柔軟性を取り戻す
• 筋膜が硬化している特定の部位を見極め、優しく解きほぐす施術
• 全身を対象にすることで、股関節だけでなく体全体の歪みを整える

効果:
筋膜が正常に戻ることで、股関節を含む体全体の動きがスムーズになり、痛みが軽減されます。また、硬さの原因が解消されるため、再発のリスクも減少します。

2. 原因の特定: 股関節だけでなく全身の硬さや歪みを見極める

股関節痛の原因は、股関節自体だけでなく、全身の他の部位に隠れていることがほとんどです。そのため、痛みの根本原因を特定することが重要です。
原因特定のプロセス：

• 全身の評価: 骨盤、腰椎、膝、足関節など、股関節に影響を与える全ての部位を詳細に評価します。
• 歪みのパターン分析: 股関節に負担をかけている筋膜の硬さや歪みの場所を特定します。
• 患者さん個別の症状理解: 生活習慣や過去のけが、運動歴などをヒアリングし、痛みの背景を総合的に把握します。

効果:
痛みの原因を正確に見極めることで、的確な施術が可能となり、無駄な施術を避けることができます。

3. 全身のバランス修正: 股関節だけでなく全身を調整

股関節痛を改善するには、股関節単独での施術では不十分です。当院では、全身のバランスを修正し、根本的な改善を目指します。
全身調整の具体例：

• 骨盤の調整: 股関節の土台となる骨盤を正しい位置に戻し、負担を軽減します。
• 腰椎の調整: 腰の歪みが原因で股関節にかかる負担を取り除きます。
• 膝・足関節の調整: 下肢の動きを改善し、股関節の動きがスムーズになるようサポートします。

効果:
全身の歪みが解消されることで、股関節の動きがスムーズになり、痛みの軽減や再発予防につながります。また、姿勢の改善や歩行時の安定感も向上します。

4. 根本改善を目指す施術の流れ

当院では、施術の一方的な提供ではなく、患者さんがご自身の体を理解し、痛みの再発を防ぐための取り組みも重要視しています。施術の流れは以下の通りです：

1. カウンセリング: 痛みの状況や生活習慣を丁寧にヒアリングします。
2. 原因の特定: 全身の状態を検査し、痛みの根本原因を特定します。
3. 施術: 筋膜調整や骨盤・関節の調整を行い、歪みを改善します。
4. セルフケアの提案: 患者さんが自宅でできるストレッチや姿勢改善方法を指導します。

5. なぜ「小山筋膜整体フィジカルケア」のアプローチが効果的なのか？

一般的な施術では、痛みのある部位だけに焦点を当てがちです。しかし、それでは根本的な改善にはつながりません。当院のアプローチが効果的な理由は以下の点にあります：

• 全身を診る: 痛みの原因がどこにあるのかを全身的に捉えます。
• 患者さんごとにカスタマイズ: 痛みの原因や生活習慣に合わせたオーダーメイドの施術を行います。
• 再発防止を重視: 自宅でできるケアや正しい姿勢の習慣化を指導し、再発を防ぎます。

「小山筋膜整体フィジカルケア」では、股関節痛の改善を目指し、筋膜調整や全身のバランス修正を中心に、根本的な施術を行います。痛みの原因を全身的に特定し、的確な施術を提供することで、股関節痛だけでなく、全身の健康と動きやすさを取り戻すことを目指しています。体の歪みや硬さにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

股関節痛については多くの質問が寄せられますが、適切な施術やセルフケアを行えば、痛みを和らげ、日常生活の快適さを取り戻すことが可能です。小山筋膜整体フィジカルケアでは、一人ひとりの症状や生活に寄り添った施術を提供しています。わからないことや不安なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください！

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